三月も半分を過ぎる。
卒業シーズン。
四月からの新しい環境に、心弾ませている人や、不安を抱いている人。
人それぞれ。
私もその中の一人なのかな。
自分で決めた決断が、この先どうなっていくのか。
まだ何も見えてこない。
そんな私に、Aさんが こう言った。
『そろそろかな?って思っていたよ。
今が、そのタイミングなんだね。
引きとめないけど、繋げたい物があるから、今度紹介するね』
かれこれ長い間、ずっと見ていてくれた。
イタズラも、おふざけも笑顔で受け止めてくれて、失敗した時は、一緒に頭を下げてくれた。
強い風が吹いた時は、両手を広げて 壁になってくれた。
どれだけ助けてもらっただろう…。
そんなAさんが、くれた言葉は、とても心に響いた。
色んな思いが込み上げて、帰りの車で涙がこぼれ落ちた。
後悔じゃない。
不安じゃない。
ただ
淋しいという感情。