2015年5月20日水曜日

私からあなたへ

言葉に触れたくて
ちょこちょこ通っています

in 新十津川図書館ギャラリー展

いろんなことが起きて
ふとした時に
立ち寄って

改めて ひとつひとつ
読んでみた

あ!
そういえば
搬入の時に タイトルが
二つ足りなくて
父が 次の日
ひとりで 付け加えに
来たんだっけ。

と、思い出して
その作品の前で
立ち止まった

タイトル
『亡き父へ』

あの詩に
このタイトルを、付けたんだ。
と、目で見た時に
涙が出てきた…。

話せば長くなるんだけど

今まで 私の記憶の中で
父は、誰かのことを
否定したり、悪く言ったり
怒鳴ったりした姿を見たことがない。

おおらかで
暖かく
決して 他人を疑ったりしない。

『見守る』とは、こういうことなのかな?

そんな父が
今回の
『私からあなたへ』に向けて
書いた詩の中に

『嫌いでした』という言葉をつかった

父が書いた
ノート2冊分の作品から
ギャラリー展に どれを使うかは
私が 決めることだった。


温厚な父が
誰かに対して『嫌い。』という単語を選んだことに
深い意味があるんだな。
とは思ったが
 それを ギャラリー展の
作品に選ぶか どうか

一瞬 迷ったが
私は、あえて
それを、選んだ。

その時、まだ
その作品のタイトルが何かを
私は 知らなかった。

誰のことを指すのか
詩を読めば わかるんだけど

改めて
後日 ひとりでタイトルを
付け加えに来た
父を思うと

涙が止まらなくなった…。

父と、祖父の間で
いろんな
ことが あったのは
娘の私にも
少なからず わかっていた。

詩にすることで
父の中で
何か変わったのかな?
変わるといいな。